英会話、保険、FX、ゲーム、映像ソフト……。
ありとあらゆる業種に手を出してきている感のあるDMM。
当然(?)、電子書籍も販売している。
それが「DMMブックス」。
おそらくDMMブックスの強みは、漫画のラインナップが豊富であることなのだろう。
テレビのCMでもやたらとそこを強調している。
しかし、僕は何を血迷ったか、数年前にここで資格試験の問題集を買ってしまった。
それのどこが問題なのかと思われるかもしれない。
これが実は大いに問題なのだ。
一番の問題は、DMMブックスで購入した書籍を読むためのWindows用アプリ。
これがすこぶる使いにくい。
何度かアプリを起動していると、アプリをアップデートしたわけでもないのに、パスワード入力を求められる。
こんなこと、Amazonの「Kindle for PC」では経験したことがない。
Kindleは、一度アプリを起動すれば、その後どれだけアップデートがなされようと、改めてパスワードを求められることなどない。
その点、DMMブックスはいかにも不便なのだが、さらにこのパスワード入力が、コピペできないときた。
ちなみに僕が設定したパスワードは16文字。
毎度毎度、16文字のパスワードをキーボードで入力するのはかなりの苦痛。
何とかならんものか。
そう思ってネットで調べてみたら、DMMブックスはChromeなどのブラウザでも読めるらしい。
で、早速試してみた。
しかしこれが恐ろしく使いにくい。
ページをめくるだけしかできない。
ブラウザでも読もうと思えば読めなくはないですよ、といったレベル。
しかも驚くことに、ブラウザで、書籍の購入履歴から購入済みの本を選択しようとすると、少々困ったことが起きる。
その本がシリーズ物である場合、自分の購入した本に一発でアクセスできないのだ。
どういうことかと言うと、例えば、あるシリーズ物の本の一部だけを購入した場合、その本にアクセスしようとすると、まずはそのシリーズ全巻の一覧ページが表示され、そこから自分が購入した本を選択せねばならない、という二段階ステップが待っている。
DMMからすれば、
アナタ、このシリーズの1巻だけ買ったきりで、2巻目以降はまだ買ってませんよね。
だから、買いなさい。
ホレ、早よ買いなさい。
ということだと思われる。
その証拠に、シリーズの全巻を購入するまで、この二段階ステップは続く。
シリーズ全巻の一覧を見た後でなければ、自分が購入した本にさえアクセスできない。
この仕様を考えた人は、これがユーザーのためになると思っていたのだとしたら、凄い判断だと思う。
結局、DMMブックスで買ってしまった本は計2冊。
それっきり、DMMブックスは、全く利用していない。